着ぐるみQ&A

着ぐるみの修理いたします

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経年劣化する着ぐるみ

使用回数や保管方法により異なりますが、長年使用された着ぐるみは、劣化する宿命にあります。特にボア生地の汚れや、擦れ、剥げが顕著になっていきます。また、構造材であるウレタンも劣化すると粉状のものがふき出てくるようになります。
硬質ウレタンで作られたボティや頭部の場合は、保管方法が悪いと型崩れの恐れもあります。
着ぐるみ劣化の進行を抑えるには、早めの修理やクリーニングが欠かせません。ちょっとした「ほつれ」や汚れを放っておくと、後々修理できないケースもあります。

 
 

修理前の着ぐるみ

修理後の着ぐるみ

破れてしまったボア
縫製が外れる
コワゴワになった首元
自然に見えないメッシュ接合
取れそうな目
 

着ぐるみ修理の種類と解決法
修理の種類も様々です。例えば、下記のようなケースがあります。
 

<ボア生地の擦れによる劣化症状>

一部だけボア生地の毛足が擦れていて、汚れたように見えるのはかなり致命的です。その一部だけボア生地を張り替えるのは困難です。もしできたとしても、その部分だけが異なった感じの色になります。
もしその箇所が頭部で、しかもスチロール構造であれば助かる方法があります。頭部のボアを剥ぎ取って、新たなボアに張り替えることが可能です。
 

<接着の剥がれやほつれ症状>

これは軽度の症状です。接着し直したり、縫い合わせで修理することができす。ただし、その状態を放置しておくと、後々ひどくなっていくことがありますので、早めの修理を推奨します。
 

<ファスナーの機能不全症状>

ファスナーのスライダーが噛み合わないや本体との縫製が取れ始めているなどの状態です。ファスナー全体を入れ替えるのは、意外と手間のかかる作業です。縫製具合ではボア自体を入れ替える場合もあります。ある意味、作り直しに近い状態です。特に国産以外のファスナーを使用している場合、部分的な修理ができないケースもあります。
 

<手袋や靴の汚れ症状>

着ぐるみにとって靴や手袋は最も劣化しやすい箇所ですが、こうしたパーツは新たに製作した方が綺麗になる近道です。コストもさほどかかりません。
もともと、ブーツや手袋は最初から2つ製作しておくお客様もいます。雨の日用として準備しておくためです。
 

<重く感じる症状>

中の人が着ぐるみを重く感じるの原因の多くは、バランスの悪さによるものです。ボディや頭を支えている重心の位置に起因します。例えば、重さが背面の方に偏っていると、重さは変わらないのに、重くて歩きにくく感じてしまいます。また、頭部の重心が上に上がってしまうと、頭がフラフラして安定しないため、重く感じてしまうのです。
この症状は最初の製作方法により改善できる場合とそうでない場合がありますので、見ないと修理できるかどうかわかりません。
 

<全体的に汚い症状>

着ぐるみが汚い印象を与えるのは、日頃のクリーニングを怠っていたのが原因です。その状態でクリーニングをしてもあまり綺麗にならないケースもあります。
 

<内部のウレタンが壊れ始めている症状>

内部のウレタン劣化により粉塵を出しているのは、プレイヤーの健康上から言って、とても危険です。この場合、ウレタンを別の布でカバーし直す方法がありますが、応急処理に過ぎないので長い使用は望めません。着ぐるみの新調がおすすめです。
 

ダメかと思っても修理すれば、着ぐるみは生き返ります。

 

より良くなる修理を目指しています
製作会社によって、着ぐるみの作り方も異なっています。弊社は、見た目や機能面の修理だけでなく、そのいい点は生かしながら、不便な箇所や課題の解消を行なっています。
 
他社で製作した着ぐるみも修理します
東京や大阪などで製作した着ぐるみも修理いたします。元の製作会社に送るだけでも郵送費の負担が増えます。送料も安くありません。
製作会社によって、着ぐるみの作り方も異なっています。弊社は、見た目や機能面の修理だけでなく、そのいい点は生かしながら、不便な箇所や課題の解消を行なっています。

着ぐるみ修理のケーススタディ(1)

全国の「めいすいくん」の修理受け付けます。

これまで弊社は数体の「めいすいくん」の修理を受注してきました。それで分かったのは、「めいすいくん」の作り方はまちまちでどれも同じ作り、構造ではありません。そして多くの「めいすいくん」の内部が壊れているのです。
 
おそらく、頭部に向かって膨らんでいるめいすいくんのフォルムと翼に起因しているのかもしれません。着ぐるみ全体の重さが上の方に偏っています。そして、その重さを一点をで支えているのが肩ベルトでした。
 
肩ベルトの素材も帯状のものから厚みのあるウレタンなど様々でした。長期使用は、肩ベルトに大きな負担を与えていたのだろうと考えられます。肩ベルト自体の破損や本体との剥離が見られました。
 
修理は難しいと思われましたが、いろんなアイデアでどうにか使えるように改善しました。

内部の構造が壊れているめいすいくん
中のウレタンが経年劣化している症状
おそらく接着材に起因
ファスナーも壊れていて機能していない
使えるようになっためいすいくん

着ぐるみ修理のケーススタディ(2)

張り替えると見違えるほど綺麗になります。
もちろん新規よりコストダウン。

発泡スチロール製の頭部であれば、生地を張り替えるだけで新品にみたいに生まれ変われます。頭部のアクリルボアやストレッチ生地が剥げるかどうかがポイントです。

 
 

修理前
修理後
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