キャラクターについてあれこれメモ

キャラクターで観光地づくり

天草市有明町のケース

タコ入道のモニュメントESWは平成17年から天草市有明町の「タコのまちづくり」のお手伝いをしてきました。商工会や事業者の方々と一緒に進めた事業の成果は、特産品の創出や天草を代表する観光スポットの一つとなるなど、高い評価を得ています。
 その中で誕生したキャラクターは事業推進に大きな役割を果たしてきました。

有明町が最初に注目されたのは、「置くとパス」という名のタコのストラップです。英語でタコをオクトパスというのにあやかって生まれたストラップで、受験生に売れるのはないか、と開発されたグッズです。そのアイデアにマスコミにも興味をしめして頂き、大きな反響がありました。
ガリ勉風のタコのキャラクターですが、そのデザインよりも、ネーミングの印象の方が圧倒的に強く、一気に知名度を獲得したのです。
 それから、「有明五多幸」というキャラクターもいます。こちらもネーミングが先にうまれ、デザインは後です。五つの幸せをもたらすタコというコンセプトがあり、試験合格の「オクトパス」を筆頭に、商売繁盛の「ひっぱりダコ」、恋愛成就の「くっつきダコ」、子宝や子孫繁栄の「タコ姫・タコ太郎」、健康祈願の「タウリンタコ」の五多幸というわけです。

それらの五多幸もまた、キャラクターグッズとして開発され、天草の人気アイテムになっています。その他にも四郎ダコもいますので、結果的に一つのコンセプトから何種類ものキャラクターが生まれています。つまり、思いつきのようなネーミングがコンセプト化され、キャラクターグッズになったわけで、キャラクターのデザインよりもネーミングの方が優位にある考えさせられるケースです。
極端であれば、ネーミングを越えるキャラクターになるかも。
「タコのまちづくり」は、「タコ街道」づくりから始まりました。比較的順調に事業がすすみましたので、「タコ街道」を象徴するようなタコのモニュメントをつくろうという話になりました。これもまたキャラクターづくりの一つです。そこで完成したのがリアルで巨大なタコのモニュメント。タコ街道の入口にあるので、名前は「タコ入道」と言います。
 でも、「気持ち悪い」とか「怖い」とかいったインパクトの方が受けてそのネーミングを遥かにしのいでいます。見た目が売りなので、テレビや新聞・雑誌などで取り上げてもらったりしている内に、天草を代表する観光スポットの一つとなったのです。

祈りダコの誕生
それから、せっかく観光スポットになったのだから、もう少し充実させてはどうかということになりました。そこで誕生したのが、有明五多幸のモニュメントです。これは、タコ漁の供養塔としての意味合いが強いですが、「タコ入道」の怖さと正反対の印象の「祈りのタコ」で、前者を動とすると、こちらは静のキャラクターです。
 こうして何種類ものタコのキャラクターが生まれ「タコのまち」という新しい観光スポットが確立されてきたのです。もちろん、夕陽をバックした「干しダコ」というタコの町の原風景には、観光スポットとしての高い価値があります。

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